Microsoft Visual SourceSafe は、クライアント コンピュータへの配置を容易にする、管理者モード のセットアップを用意しています。管理者は、最初にセットアップを実行して、配置 する機能を選択します。この選択を基に .INI ファイルが作成され、生成 された .INI ファイルを指定して、無人モードでセットアップを実行することによって、 配置されます。無人モードでは、指定されたオプションをインストールして セットアップを実行します。エラーが発生すれば、セットアップは失敗して 中断されます。Microsoft Systems Management Server によって配置が行われます。
SMS を使用した Visual SourceSafe の配置に関する詳細については、サポート技術記事 327792 「方法: Systems Management Server による Visual Studio .NET 2003 の 配置」を http://support.microsoft.com/?scid=kb;ja-jp;Q327792 で参照してください。
メモ: Intel Itanium プロセッサを伴うコンピュータ上では、Visual SourceSafe 2005 をインストールできません。Visual SourceSafe 2005 MSI を Itanium プロセッサを伴うコンピュータに配置しようとすると、失敗します。
管理者セットアップのこの段階を実行する前に、コンピュータで Visual SourceSafe 必須コンポーネント セットアップを実行する必要があります。このアップデートでインストールされるコンポーネントの一部は、Visual SourceSafe セットアップが機能するために必要です。
Windows インストーラ 3.1 のインストールには Visual SourceSafe が必要です。 Visual SourceSafe、必須コンポーネントの一部、またはオプション コンポーネントを配置する 前に、 Windows インストーラ 3.1 が対象コンピュータにインストールされていなければなりません。
メモ: .INI ファイルを作成するには、\setup サブディレクトリにある setup.exe を 実行してください。CD または DVD のルートにある setup.exe ファイルは、管理者セットアップ をサポートしていません。
配置用 .INI ファイルの作成 |
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クライアントに生成されたファイルでセットアップを実行する |
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MSDN ライブラリ セットアップを実行する |
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Windows インストーラ 3.1 の無人インストール |
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WindowsInstaller-KB893803-v2-x86.exe /quiet |
.NET Framework の無人インストール |
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dotnetfx.exe /q:a /c:"install /q"
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64 ビット .NET Framework の無人インストール |
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NetFx64.exe /q:a /c:"install /q"
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Microsoft Document Explorer 2005 の無人インストールを実行する |
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DExplore.exe /q:a /c:"install /q"
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Visual SourceSafe 2005 セットアップは、CD や DVD によるセットアップの他に、ネットワーク上の
共有場所から実行することもできます。
以下は、Visual SourceSafe 2005 をネットワーク共有からインストールするための手順です。
CD のインストール ファイルを共有するための手順の例 |
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セットアップ メンテナンス機能にアクセスするために、インストール済みのコンピュータでセットアップ を再度実行することができます。 [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] から セットアップを実行してください。セットアップのメンテナンス モードを使用するには、ローカル コンピュータにユーザーが管理権限でログオンする必要があります。
以下は、Visual SourceSafe 2005 に必要なコンポーネントの一覧です。必須コンポーネント の条件を満たさないと、Visual SourceSafe 2005 無人セットアップは失敗します。
64 ビット コンピュータ上で Visual SourceSafe に必要なコンポー ネントは以下のとおりです。
コンピュータに Visual SourceSafe 2005 をインストールする前に、Visual SourceSafe 2005 に必要なすべてのシステム コンポーネントがクライアント コンピュータにインストールされていなければなりません。ネットワーク管理者は、すべてのクライアント コンピュータに必要なシステム コンポーネントがインストールされていることを確認する必要があります。
メモ: 一覧にある順序に従って必要なコンポーネントを配置することをお勧めします。 たとえば、Microsoft .NET Framework 2.0 をインストールするには、Microsoft Windows インストーラ 3.1 が最初にインストールされている必要があるため、一覧には Windows インストーラが .NET Framework より前に表示されています。
Windows 2003 Server に配置するための必須コンポーネント
Windows 2000 に配置するための必須コンポーネント
Windows XP に配置するための必須コンポーネント
必要な必須コンポーネントをインストールする
Visual SourceSafe 2005 に必要な各システム コンポーネントは、Visual SourceSafe CD または DVD-ROM の WCU フォルダにあります。
Windows インストーラでは、リレーショナル データベースには、コンポーネント、機能、および セットアップ プロパティに関する情報が含まれています。トランスフォームは、特定のパッケージ を基に作成され、インストール中にそのパッケージに適用する変更を含んでいます。この ソリューションでは、トランスフォーム ファイル はあらかじめ作成されています。このファイルは配置の際に使用できます。
このトランスフォームは、Visual SourceSafe 2005 の既定のインストール場所に完全インストールを実行するように設定されています。
トランスフォームを作成する |
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Visual SourceSafe 2005 およびすべての関連ファイルへの管理用インストール ポイントを作成してください。/a コマンド ライン オプションを使って管理用インストール ポイントを作成することもできます。
Visual SourceSafe セットアップでは、多くのコマンド ライン オプションが使用できます。以下の表は、セットアップのコマンド ライン オプションの一覧です:
コマンド ライン オプション | 説明 |
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[start] | Msiexec が直接パスに指定されていない Windows 98 システム システムにのみ必要です。 |
Msiexec | Windows インストーラの実行可能ファイル名です。 |
/p | Windows インストーラを有効にして既存のインストールへ更新を適用します。 |
[更新 MSP ファイルのパス名] | 更新のための MSP ファイルのパスおよびファイル名です。 |
/a | Windows インストーラを有効にして、ネットワーク共有で製品の管理用インストールを実行します。 |
[path\name of MSI file] | 元の管理イメージの Windows インストーラ パッケージのパスおよびファイル名です。 |
/qb | ユーザー インターフェイスを基本レベル (単純な進行状況の表示とエラー処理) に設定します。 |
/L*v | ログをオンにしてログ ファイルのパスを設定します。*v フラグによって、このスイッチはすべての情報をログに記録します。 |
[path\name of log file] | Windows インストーラ ログ ファイルのパスおよびファイル名です。何も指定されない場合、コマンドが実行されたコンピュータの一時フォルダの中に MSI*.log を探します。 |
[path\name of target folder] | 管理イメージを保存するターゲット フォルダのパスおよびファイル名です。 |
すべてのセットアップ コマンドに以下の構文を使用します:
[start] msiexec /p [更新 MSP ファイルのパス名] /a [MSI ファイルのパス名] /qb /L*v [ログ ファイルのパス名] TRANSFORMS = VS2005Tran.mst PIDKEY = <スペースもハイフンも含まない 25 文字のプロダクト キー> TARGETDIR= [ターゲット フォルダのパス名]
サーバー上での管理インストール ポイントへの書き込みアクセス許可、および Active Directory を使って Visual SourceSafe を配置するための正しい特権が必要です。
管理インストール ポイントを作成する |
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管理インストール ポイントを作成したら、Visual SourceSafe 2005 セットアップ パッケージを グループ ポリシーに追加できます。
Visual SourceSafe 2005 セットアップ パッケージをグループ ポリシーに追加する |
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Visual SourceSafe をコンピュータ上の既定のオペレーティング システム言語とは異なる 言語の設定で配置する |
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.NET Framework 日本語 Language Pack および J# 日本語 Language Pack にも 同様に、[このパッケージを展開するときは言語を無視する] をオンに設定する必要があります。 |
パッケージを配置する用意ができていることを確認する
以下の手順では、Active Directory で新規に作成されたパッケージの設定を管理者 がどのように変更するかを指定します。
Visual SourceSafe を配置する用意が整ったことを確認する |
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グループ ポリシーによってシステム特権を設定する
多くのパッケージと同様に、Visual SourceSafe 2005 パッケージは、コンピュータのローカル 管理者にのみパッケージのインストールを許可しているため、IT 管理者は、システム特権を 使用してグループ ポリシーでコンピュータごとまたはユーザーごとにパッケージをアドバタイズ しなければなりません。
管理者は、1 人のユーザー、1 台のコンピュータ、またはユーザーのグループに対してポリシーを 作成することができます。管理者が 1 人のユーザーに対してポリシーのセットを適用する 必要がある場合、このユーザーに対して 1 つのポリシーを作成することができ、そのポリシー はユーザーがログオンしたときに適用されます。特殊なポリシー プロファイルの作成に関する 詳細については、ヘルプの「システム ポリシー エディタ」を参照してください。ポリシーの構成 に関する詳細については、ヘルプの「グループ ポリシー スナップイン」を参照してください。
システム特権を設定する |
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システム ポリシー エディタおよび Windows インストーラ ポリシーを使って [常にシステム特権でインストールする] ポリシーを設定することができます。この場合、 コンピュータおよび各ユーザーに対してポリシーを設定しなければなりません。グループ ポリシー エディタまたはシステム ポリシー エディタを使用しない場合は、Windows レジストリで値を変更 することによって各コンピュータに同じ設定を指定することができます。
作成済み Active Directory パッケージがインストール可能であることを確認する
システム特権を設定する |
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このセクションでは、Active Directory を使ってネットワークから Dotnetfx.exe の Windows インストーラ パッケージを配置するための具体的な手順を説明します。管理者特 権を使って .NET Framework 再頒布可能パッケージ Dotnetfx.exe を配置するには、 Dotnetfx.exe から Windows インストーラ ファイルである netfx.msi を展開する 必要があります。Netfx.msi は、.NET Framework を配置するのに使用するファイルです。
Windows インストーラ セットアップ パッケージを Active Directory クライアント コンピュータにインストール できるようにするには、クライアント コンピュータに Windows インストーラ インストール サービスがインストールされていなければなりません。このセクションで記述されている 手順は、Dotnetfx.exe を配置する前に Windows インストーラ 2.0 がクライアント コンピュータにインストールされているという前提で説明されています。Windows インストーラ 2.0 は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。これらのインストーラ ファイルは Active Directory を使用した配置向けには設計されていません。各コンピュータ に個別にインストールするか、Systems Management Server を使って電子的に インストールする必要があります。
さらに、.NET Framework をコンピュータにインストールするために満たしていなければならない 構成の最低条件があります。具体的なソフトウェアおよびハードウェアの必要条件については、 http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/jpdnnetdev/htm/redistdeploy1_1.asp にある「.NET Framework 1.1 の再頒布」を参照してください。
最初に、.NET Framework を配置するのに使用する Dotnetfx.exe ファイルを 展開します。
.NET Framework を配置するのに使用する Dotnetfx.exe ファイルを展開する |
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dotnetfx フォルダを配置用の正しい場所に移動したら、次のステップは .NET Framework のための Active Directory パッケージの作成です。
.NET Framework パッケージを Active Directory に作成する |
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メモ: ユーザーによって発行された .NET Framework の配置は サポートされていません。 |
グループ ポリシーによってシステム特権を設定する
多くのパッケージと同様に .NET Framework パッケージは、コンピュータのローカル 管理者にのみパッケージのインストールを許可しているため、システム特権を使用して グループ ポリシーでコンピュータごとにパッケージをアドバタイズしなければなりません。 管理者として、1 人のユーザー、1 台のコンピュータ、またはユーザーのグループに対して ポリシーを作成することができます。特殊なポリシー プロファイルの作成に関する詳細に ついては、ヘルプの「システム ポリシー エディタ」を参照してください。ポリシーの構成に 関する詳細については、ヘルプの「グループ ポリシー スナップイン」を参照してください。
これらのステップに従って .NET Framework を配置するためにこのポリシーを設定します:
.NET Framework を配置する |
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パッケージをコンピュータに割り当てる用意が整ったことを確認する
グループ ポリシーの .NET Framework パッケージのセットアップを完了したら、次のステップではパッケージがインストールできる状態であることを確認します。以下は、Active Directory で新規に作成されたパッケージの設定を管理者がどのように変更するかについての手順です。
.NET Framework が配置可能であることを確認する |
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メモ: SSE を Active Directory によって配置することはできません。
Registry
以下のレジストリのサブキーを使って、個別のコンピュータにおける Visual SourceSafe ワトソンの動作を構成することができます:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\PCHealth\ErrorReporting\ の下にある DW\VSSetup\Product Name Value\Product Version Number
Name Value\Product Version Number を、インストール CD または DVD-ROM の n:\setup\ にあるファイル setup.sdb で指定されている VSSWProdName および VSSWProdVer フラグの値に置き換えます。
例:
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\PCHealth\ErrorReporting\DW\VSSetup\Visual
C# 2005 Express Edition Beta\8.0.xxxx]
"VSSWSectionEnabled"=dword:00000001
"VSSWUXEnabled"=dword:00000001
既に存在しているファイルを含んだ createunattend モードでセットアップを実行すると、 以下のエラー メッセージが表示されます: "データ ファイル <ファイル名> を作成できません。セットアップを続行できません。"
このエラーを修正するには、既存のファイルを削除するか、または一意なファイル名を 指定してください。
無人インストール ファイルを作成する場合、ユーザー固有のデータの一部がファイルに表示 されることがあります。特に、ファイルを作成したユーザーの名前や会社名は、以下 のように 2 行にわたって表示されます:
INI ファイルを使用する前に、これらの変数の値を変更することができますが、行全体 は削除しないでください。
Visual SourceSafe Service Releases のダウンロードおよび配置に関する詳細については、 http://support.microsoft.com/?scid=kb;ja-jp;Q195828 を参照してください。