セットアップ管理者モード リリース ノート

1. はじめに

Microsoft Visual SourceSafe は、クライアント コンピュータへの配置を容易にする、管理者モード のセットアップを用意しています。管理者は、最初にセットアップを実行して、配置 する機能を選択します。この選択を基に .INI ファイルが作成され、生成 された .INI ファイルを指定して、無人モードでセットアップを実行することによって、 配置されます。無人モードでは、指定されたオプションをインストールして セットアップを実行します。エラーが発生すれば、セットアップは失敗して 中断されます。Microsoft Systems Management Server によって配置が行われます。

SMS を使用した Visual SourceSafe の配置に関する詳細については、サポート技術記事 327792 「方法: Systems Management Server による Visual Studio .NET 2003 の 配置」を http://support.microsoft.com/?scid=kb;ja-jp;Q327792 で参照してください。

メモ: Intel Itanium プロセッサを伴うコンピュータ上では、Visual SourceSafe 2005 をインストールできません。Visual SourceSafe 2005 MSI を Itanium プロセッサを伴うコンピュータに配置しようとすると、失敗します。

2. 管理者モードのセットアップを実行する

管理者セットアップのこの段階を実行する前に、コンピュータで Visual SourceSafe 必須コンポーネント セットアップを実行する必要があります。このアップデートでインストールされるコンポーネントの一部は、Visual SourceSafe セットアップが機能するために必要です。

Windows インストーラ 3.1 のインストールには Visual SourceSafe が必要です。  Visual SourceSafe、必須コンポーネントの一部、またはオプション コンポーネントを配置する 前に、 Windows インストーラ 3.1 が対象コンピュータにインストールされていなければなりません。

メモ: .INI ファイルを作成するには、\setup サブディレクトリにある setup.exe を 実行してください。CD または DVD のルートにある setup.exe ファイルは、管理者セットアップ をサポートしていません。

配置用 .INI ファイルの作成
  1. Visual SourceSafe 2005 CD 1 または DVD を挿入し、Autorun メッセージは無視します。
  2. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  3. 次のパスを入力します:

    n:\setup\Setup.exe /createunattend <.INI ファイルへのパス名>

    例:

    D:\setup\setup.exe /createunattend c:\VSS2005_deployment.ini

クライアントに生成されたファイルでセットアップを実行する
  1. ネットワーク上で Visual SourceSafe 2005 が利用可能であることを確認します (3. ネットワーク イメージの作成 を参照)。
  2. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  3. 次のパスを入力します:

    \\<コンピュータ>\<共有>\...\setup\Setup.exe /unattendfile <.INI ファイルのパス名>

    例:

    \\products\VisualSourceSafe\setup\setup.exe /unattendfile \\computer\share\VSS2005_deployment.ini

MSDN ライブラリ セットアップを実行する
  1. MSDN ライブラリがネットワークで使用できることを確認します (「3. ネットワーク イメージの作成」を参照)。
  2. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  3. 次のパスを入力します:

    Quiet モードを使わないインストール: msiexec /i <msdn.msi へのパス (インストール元のルートにあります)>

    無人インストール: msiexec /qb /i <msdn.msi へのパス (インストール元のルート にあります)>

    例:

    msiexec.exe /qb /i \\products\VisualStudio\MSDN

    MSDN セットアップ オプションに関する詳細については、 最上位の MSDN フォルダにあるリリース ノートを参照してください。

Windows インストーラ 3.1 の無人インストール
  1. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  2. 「cmd」 を入力後 OK をクリックします。
  3. Visual SourceSafe CD の wcu\msi31 ディレクトリに移動してから以下を 入力します:

WindowsInstaller-KB893803-v2-x86.exe /quiet

.NET Framework の無人インストール
  1. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  2. 「cmd」 を入力後 OK をクリックします。
  3. Visual SourceSafe CD の wcu\dotnetFramework ディレクトリに移動してから以下を 入力します:

dotnetfx.exe /q:a /c:"install /q"

 

64 ビット .NET Framework の無人インストール
  1. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  2. 「cmd」 を入力後 OK をクリックします。
  3. Visual SourceSafe CD の wcu\dotnetFramework\x64 ディレクトリに移動してから以下を 入力します:

NetFx64.exe /q:a /c:"install /q"

 

Microsoft Document Explorer 2005 の無人インストールを実行する
  1. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  2. 「cmd」 を入力後 OK をクリックします。
  3. Visual SourceSafe CD の wcu\DExplorer ディレクトリに移動してから以下を 入力します:

DExplore.exe /q:a /c:"install /q"

 

3. ネットワーク イメージの作成

Visual SourceSafe 2005 セットアップは、CD や DVD によるセットアップの他に、ネットワーク上の 共有場所から実行することもできます。

以下は、Visual SourceSafe 2005 をネットワーク共有からインストールするための手順です。

CD のインストール ファイルを共有するための手順の例
  1. サーバー上に、たとえば VSS2005 などのフォルダを作成します。
  2. 最上位レベルのフォルダの中に、VSMSDN という 2 つのサブフォルダを 作成します。たとえば次のように指定します:

    VSS2005\VS
    VSS2005\MSDN
  3. Visual SourceSafe 2005 という CD の内容を VS というフォルダにコピーします。 既存ファイルを上書きする確認メッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。

  4. MSDN Library for Visual Studio 2005 という CD の内容を MSDN というフォルダにコピーします。既存ファイルを上書きする確認メッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
  5. メモ帳などのテキスト エディタを使用して、VS サブフォルダにある setup.ini を開きます。
  6. [Documentation] セクションで、"DIR=" で始まる行を "DIR=..\MSDN" に変更します。 たとえば、次のように入力します:
    [Documentation]
    DIR=..\MSDN
  7. 変更点を保存してファイルを閉じます。

    メモ: この手順が完了すると、セットアップ中にディスク交換の確認が表示されず、 MSDN ライブラリ CD の正しいパスがセットアップに通知されます。

  8. VS サブフォルダ内の Setup フォルダを 開きます。
  9. メモ帳などのテキスト エディタを使用して setup.sdb を開き、以下の行を ファイルの終わりに追加します:
    [Product Key]
    XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
    メモ: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX は、 CD ケースに記載されている 25 文字のプロダクト キーを示します。プロダクト キーにハイフンは 含めないでください。
  10. 変更点を保存してファイルを閉じます。

    メモ: このステップを完了すると、ユーザー用のプロダクト キーがあらかじめ作成される ようになります。

  11. ネットワーク上の VSS2005 フォルダを共有して、適切なセキュリティ設定を指定します。ネットワークの Visual SourceSafe 2005 セットアップへのパスは以下のようになります: \\<サーバー名>\VSS2005\VS\setup.exe

    メモ: インストール時に、パスとファイル名を組み合わせた文字数が 半角 260 文字を超えると、セットアップに失敗します。Visual Studio のパスの最大文字数 \t は半角 221 文字です。したがって、ファイルは半角 39 文字未満のパスにコピーして ください。ネットワーク イメージ用のネットワーク共有を作成する場合は、ルートのインストール 先の UNC パスを半角 39 文字未満にしてください。

    メモ: このパスのフォルダ名にスペースが挿入されていると、セットアップに 失敗する可能性があります。たとえば次のような場合です: "\\<サーバー名>\VS 2005\MSDN\" または "\\<サーバー名>\VS2005\Visual Studio\"

4. インストールのメンテナンス

セットアップ メンテナンス機能にアクセスするために、インストール済みのコンピュータでセットアップ を再度実行することができます。  [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] から セットアップを実行してください。セットアップのメンテナンス モードを使用するには、ローカル コンピュータにユーザーが管理権限でログオンする必要があります。 

5. 必須コンポーネント

以下は、Visual SourceSafe 2005 に必要なコンポーネントの一覧です。必須コンポーネント の条件を満たさないと、Visual SourceSafe 2005 無人セットアップは失敗します。

64 ビット コンピュータ上で Visual SourceSafe に必要なコンポー ネントは以下のとおりです。

6. Active Directory を使用して Visual SourceSafe 2005 を配置する

6.1 Visual SourceSafe 2005 を配置するための必須コンポーネントを確認する

コンピュータに Visual SourceSafe 2005 をインストールする前に、Visual SourceSafe 2005 に必要なすべてのシステム コンポーネントがクライアント コンピュータにインストールされていなければなりません。ネットワーク管理者は、すべてのクライアント コンピュータに必要なシステム コンポーネントがインストールされていることを確認する必要があります。

メモ: 一覧にある順序に従って必要なコンポーネントを配置することをお勧めします。 たとえば、Microsoft .NET Framework 2.0 をインストールするには、Microsoft Windows インストーラ 3.1 が最初にインストールされている必要があるため、一覧には Windows インストーラが .NET Framework より前に表示されています。

Windows 2003 Server に配置するための必須コンポーネント

Windows 2000 に配置するための必須コンポーネント

Windows XP に配置するための必須コンポーネント

必要な必須コンポーネントをインストールする

Visual SourceSafe 2005 に必要な各システム コンポーネントは、Visual SourceSafe CD または DVD-ROM の WCU フォルダにあります。

6.2 トランスフォームを作成する

Windows インストーラでは、リレーショナル データベースには、コンポーネント、機能、および セットアップ プロパティに関する情報が含まれています。トランスフォームは、特定のパッケージ を基に作成され、インストール中にそのパッケージに適用する変更を含んでいます。この ソリューションでは、トランスフォーム ファイル はあらかじめ作成されています。このファイルは配置の際に使用できます。

このトランスフォームは、Visual SourceSafe 2005 の既定のインストール場所に完全インストールを実行するように設定されています。

トランスフォームを作成する
  1. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  2. 次のパスを入力します:
    <Visual SourceSafe 2005 へのパス> setup.exe /CreateTransform <filepathname>

    例:

    setup.exe /CreateTransform c:\mydeploymentfolder\myVSTransform.mst
  3. セットアップのスタート ページにある手順に従ってから、[続行] をクリックします。
  4. オプション ページで配置する機能を選択し、[トランスフォームの作成] をクリックします。

6.3 グループ ポリシー オブジェクトを使用して配置する

Visual SourceSafe 2005 およびすべての関連ファイルへの管理用インストール ポイントを作成してください。/a コマンド ライン オプションを使って管理用インストール ポイントを作成することもできます。

Visual SourceSafe セットアップでは、多くのコマンド ライン オプションが使用できます。以下の表は、セットアップのコマンド ライン オプションの一覧です:

コマンド ライン オプション 説明
[start] Msiexec が直接パスに指定されていない Windows 98 システム システムにのみ必要です。
Msiexec Windows インストーラの実行可能ファイル名です。
/p Windows インストーラを有効にして既存のインストールへ更新を適用します。
[更新 MSP ファイルのパス名] 更新のための MSP ファイルのパスおよびファイル名です。
/a Windows インストーラを有効にして、ネットワーク共有で製品の管理用インストールを実行します。
[path\name of MSI file] 元の管理イメージの Windows インストーラ パッケージのパスおよびファイル名です。
/qb ユーザー インターフェイスを基本レベル (単純な進行状況の表示とエラー処理) に設定します。
/L*v ログをオンにしてログ ファイルのパスを設定します。*v フラグによって、このスイッチはすべての情報をログに記録します。
[path\name of log file] Windows インストーラ ログ ファイルのパスおよびファイル名です。何も指定されない場合、コマンドが実行されたコンピュータの一時フォルダの中に MSI*.log を探します。
[path\name of target folder] 管理イメージを保存するターゲット フォルダのパスおよびファイル名です。

すべてのセットアップ コマンドに以下の構文を使用します:

[start] msiexec /p [更新 MSP ファイルのパス名] /a [MSI ファイルのパス名] /qb /L*v [ログ ファイルのパス名] TRANSFORMS = VS2005Tran.mst PIDKEY = <スペースもハイフンも含まない 25 文字のプロダクト キー> TARGETDIR= [ターゲット フォルダのパス名]

サーバー上での管理インストール ポイントへの書き込みアクセス許可、および Active Directory を使って Visual SourceSafe を配置するための正しい特権が必要です。

管理インストール ポイントを作成する
  1. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  2. 次のパスを入力します:
    [start] msiexec /a [MSI ファイルのパス名] TRANSFORMS= <セクション 6.2 で作成したトランスフォーム ファイルの名前> PIDKEY= <スペースもハイフンも含めない 25 文字のプロダクト キー>

    メモ: セットアップが作成したプロダクト キーを使用している Visual SourceSafe Edition を配置している場合は、そのプロダクト キー (PID) を探して、PIDKEY の値として正しいシーケンスを入力してください。 .

    プロダクト キーを見つけるには

    1. Visual SourceSafe 2005 CD または DVD-ROM のルートで、メモ帳などのテキスト エディタを使ってファイル setup.sdb を開きます。
    2. プロダクト キーは [Product Key] の下にあります。

管理インストール ポイントを作成したら、Visual SourceSafe 2005 セットアップ パッケージを グループ ポリシーに追加できます。

Visual SourceSafe 2005 セットアップ パッケージをグループ ポリシーに追加する
  1. [スタート] メニューで、[すべてのプログラム] を選択してから、[管理ツール] をクリックします。
  2. [コンポーネント サービス] をクリックしてから、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] をクリックします。
  3. ドメイン ノードを右クリックしてから、[プロパティ] をクリックします。
  4. [グループ ポリシー] タブをクリックしてから、[編集] をクリックします。 ウィンドウの中に既定のドメイン ポリシー ツリーが表示されます。
  5. [コンピュータの構成] を展開してから、[ソフトウェアのインストール] を右クリックします。
  6. [新規] をクリックしてから [パッケージ] をクリックします。
  7. [開く] ダイアログ ボックスで、Visual SourceSafe 2005 ファイルをコピーした場所を参照して VS_setup.msi を選択します。[OK] をクリックします。
  8. [ソフトウェアの展開] ダイアログ ボックスで、[公開または割り当て時の詳細設定] を選択してから [OK] をクリックします。[Visual SourceSafe 2005 - 日本語版プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
Visual SourceSafe をコンピュータ上の既定のオペレーティング システム言語とは異なる言語の設定で配置する場合、以下の手順に従ってください。

Visual SourceSafe をコンピュータ上の既定のオペレーティング システム言語とは異なる 言語の設定で配置する

  1. ユーザーのドメインおよびポリシーの、グループ ポリシー オブジェクト エディタを開きます。
  2. Visual SourceSafe 2005 <言語>パッケージのプロパティを開きます。
  3. [配置] タブをクリックします。
  4. カスタム... ボタンをクリックします。
  5. このパッケージを展開するときは言語を無視する のボックスをチェックします。>
  6. OK をクリックします。>
  7. OK をクリックします。>

.NET Framework 日本語 Language Pack および J# 日本語 Language Pack にも 同様に、[このパッケージを展開するときは言語を無視する] をオンに設定する必要があります。   

パッケージを配置する用意ができていることを確認する

以下の手順では、Active Directory で新規に作成されたパッケージの設定を管理者 がどのように変更するかを指定します。

Visual SourceSafe を配置する用意が整ったことを確認する
  1. [Visual SourceSafe 2005 - 日本語版プロパティ] ダイアログ ボックスで、[展開] タブを選択します。
  2. [展開の種類] の下で [割り当て] を選択します。
  3. [展開のオプション] の下で、Visual SourceSafe を配置する時間と方法を設定するための正しいオプションを選択します。
  4. [変更] タブを選択してから [追加] をクリックします。
  5. myVSTransform.mst などの作成済みトランスフォーム ファイルを選択してから、[開く] をクリックしてファイルを追加します。
  6. 利用可能な他のタブを参照して、必要に応じて設定を変更します。

グループ ポリシーによってシステム特権を設定する

多くのパッケージと同様に、Visual SourceSafe 2005 パッケージは、コンピュータのローカル 管理者にのみパッケージのインストールを許可しているため、IT 管理者は、システム特権を 使用してグループ ポリシーでコンピュータごとまたはユーザーごとにパッケージをアドバタイズ しなければなりません。

管理者は、1 人のユーザー、1 台のコンピュータ、またはユーザーのグループに対してポリシーを 作成することができます。管理者が 1 人のユーザーに対してポリシーのセットを適用する 必要がある場合、このユーザーに対して 1 つのポリシーを作成することができ、そのポリシー はユーザーがログオンしたときに適用されます。特殊なポリシー プロファイルの作成に関する 詳細については、ヘルプの「システム ポリシー エディタ」を参照してください。ポリシーの構成 に関する詳細については、ヘルプの「グループ ポリシー スナップイン」を参照してください。

システム特権を設定する
  1. [スタート] メニューで、[すべてのプログラム] を選択してから、[管理ツール] をクリックします。
  2. [コンポーネント サービス] をクリックしてから [Active Directory ユーザーとコンピュータ] を展開します。
  3. ドメイン ノードを右クリックし、[プロパティ] をクリックしてから[グループ ポリシー] タブをクリックします。
  4. [グループ ポリシー オブジェクト リンク] ボックスで、グループ ポリシー オブジェクト (GPO) を選択してから [編集] をクリックします。
  5. ローカル コンピュータ ポリシー\管理用テンプレート\Windows コンポーネント \Windows インストーラ フォルダを開きます。
  6. 詳細ウィンドウで [システム特権でインストールする] ポリシー をダブルクリックします。
  7. [グループ ポリシー プロパティ] ダイアログ ボックスで、ポリシーを選択し、 設定を有効にするチェック ボックスをオンにしてから、[OK] をクリックします。
  8. ユーザーの構成\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\Windows インストーラ フォルダ を開き、ステップ 7 と 8 を繰り返します。

システム ポリシー エディタおよび Windows インストーラ ポリシーを使って [常にシステム特権でインストールする] ポリシーを設定することができます。この場合、 コンピュータおよび各ユーザーに対してポリシーを設定しなければなりません。グループ ポリシー エディタまたはシステム ポリシー エディタを使用しない場合は、Windows レジストリで値を変更 することによって各コンピュータに同じ設定を指定することができます。

作成済み Active Directory パッケージがインストール可能であることを確認する

システム特権を設定する
  1. Visual SourceSafe 2005 が配置されたクライアント コンピュータの 1 つを再起動します。
  2. 再起動したコンピュータにログオンし、Visual SourceSafe 2005 がインストールされたことを確認します。

    メモ: 製品が起動するときに表示される Windows インストーラ ダイアログ ボックスで [キャンセル] をクリックしないでください。

6.4 Active Directory を使って .NET Framework を配置する

このセクションでは、Active Directory を使ってネットワークから Dotnetfx.exe の Windows インストーラ パッケージを配置するための具体的な手順を説明します。管理者特 権を使って .NET Framework 再頒布可能パッケージ Dotnetfx.exe を配置するには、 Dotnetfx.exe から Windows インストーラ ファイルである netfx.msi を展開する 必要があります。Netfx.msi は、.NET Framework を配置するのに使用するファイルです。

Windows インストーラ セットアップ パッケージを Active Directory クライアント コンピュータにインストール できるようにするには、クライアント コンピュータに Windows インストーラ インストール サービスがインストールされていなければなりません。このセクションで記述されている 手順は、Dotnetfx.exe を配置する前に Windows インストーラ 2.0 がクライアント コンピュータにインストールされているという前提で説明されています。Windows インストーラ 2.0 は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。これらのインストーラ ファイルは Active Directory を使用した配置向けには設計されていません。各コンピュータ に個別にインストールするか、Systems Management Server を使って電子的に インストールする必要があります。

さらに、.NET Framework をコンピュータにインストールするために満たしていなければならない 構成の最低条件があります。具体的なソフトウェアおよびハードウェアの必要条件については、 http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/jpdnnetdev/htm/redistdeploy1_1.asp にある「.NET Framework 1.1 の再頒布」を参照してください。

最初に、.NET Framework を配置するのに使用する Dotnetfx.exe ファイルを 展開します。

.NET Framework を配置するのに使用する Dotnetfx.exe ファイルを展開する
  1. Dotnetfx.exe をローカル コンピュータの C:\ ドライブのルート ディレクトリにダウンロードします。
  2. [スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行...] を選択します。
  3. ディレクトリを C:\ ドライブのルートに変更します。
  4. コマンド プロンプトで、Dotnetfx.exe をコピーするディレクトリを作成するために以下のように入力します:
    mkdir dotnetfx
  5. ファイルを dotnetfx ディレクトリに展開するために以下のように入力します:
    dotnetfx.exe /q /c:"msiexec /qb /a netfx.msi TARGETDIR=c:\dotnetfx"
  6. コマンド プロンプト ウィンドウを閉じます。
  7. エクスプローラを開いて c:\dotnetfx に移動し、ファイルが展開されたことを確認します。
  8. dotnetfx フォルダおよびその内容をすべて配置に使用するネットワーク共有に移動します。

dotnetfx フォルダを配置用の正しい場所に移動したら、次のステップは .NET Framework のための Active Directory パッケージの作成です。

.NET Framework パッケージを Active Directory に作成する
  1. [スタート] メニューで、[すべてのプログラム] を選択してから、[管理ツール] をクリックします。
  2. [コンポーネント サービス] をクリックしてから [Active Directory ユーザーとコンピュータ] を展開します。[Active Directory ユーザーとコンピュータ] ツリーは無効になっています。
  3. ドメイン ノードを右クリックしてから、[プロパティ] をクリックします。
  4. [プロパティ] ダイアログ ボックスで、[グループ ポリシー] タブを選択してから [編集] をクリックします。
  5. ログオンするユーザーにかかわらず、コンピュータに適用するポリシーを設定する場合は、 [コンピュータの構成] を展開します。

    メモ: Active Directory サーバー上の共有場所に割り当てるようにしてください。これを行わないと、インストールのパッケージを作成することができません。

  6. [ソフトウェアのインストール] を右クリックし、[新規] をクリックしてから [パッケージ] を選択します。
  7. [開く] ダイアログ ボックスで、dotnetfx フォルダをコピーした場所を参照し、netfx.msi を選択します。
  8. [ソフトウェアの展開] ダイアログ ボックスで、[公開または割り当て時の詳細設定] を選択してから [OK] をクリックします。
  9. [自動インストール] を選択して、ドメイン内のすべてのコンピュータに 自動的にソフトウェアをインストールします。
  10. [OK] をクリックしてから [Active Directory ユーザーとコンピュータ] コンソールを終了します。

メモ: ユーザーによって発行された .NET Framework の配置は サポートされていません。

グループ ポリシーによってシステム特権を設定する

多くのパッケージと同様に .NET Framework パッケージは、コンピュータのローカル 管理者にのみパッケージのインストールを許可しているため、システム特権を使用して グループ ポリシーでコンピュータごとにパッケージをアドバタイズしなければなりません。 管理者として、1 人のユーザー、1 台のコンピュータ、またはユーザーのグループに対して ポリシーを作成することができます。特殊なポリシー プロファイルの作成に関する詳細に ついては、ヘルプの「システム ポリシー エディタ」を参照してください。ポリシーの構成に 関する詳細については、ヘルプの「グループ ポリシー スナップイン」を参照してください。

これらのステップに従って .NET Framework を配置するためにこのポリシーを設定します:

.NET Framework を配置する
  1. [スタート] メニューで、[すべてのプログラム] を選択してから、[管理ツール] をクリックします。
  2. [コンポーネント サービス] をクリックしてから [Active Directory ユーザーとコンピュータ] を展開します。[Active Directory ユーザーとコンピュータ] ツリーは無効になっています。
  3. ドメイン ノードを右クリックしてから、[プロパティ] をクリックします。
  4. [グループ ポリシー] タブを選択します。
  5. [グループ ポリシー オブジェクト リンク] ボックスで、グループ ポリシー オブジェクト を選択してから [編集] をクリックします。
  6. ローカル コンピュータ ポリシー\管理用テンプレート\Windows コンポーネント \Windows インストーラ フォルダを開きます。
  7. 詳細ウィンドウで [常にシステム特権でインストールする] ポリシーをダブルクリックします。
  8. [グループ ポリシー プロパティ] ダイアログ ボックスで、ポリシーを有効にし、チェック ボックスをオンにして設定をオンにしてから、[OK] をクリックします。
  9. ユーザーの構成\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\Windows インストーラ フォルダ を開き、ステップ 8 と 9 を繰り返します。

パッケージをコンピュータに割り当てる用意が整ったことを確認する

グループ ポリシーの .NET Framework パッケージのセットアップを完了したら、次のステップではパッケージがインストールできる状態であることを確認します。以下は、Active Directory で新規に作成されたパッケージの設定を管理者がどのように変更するかについての手順です。

.NET Framework が配置可能であることを確認する
  1. [.NET Framework 2.0 - 日本語版プロパティ] ダイアログ ボックスで、[展開] タブを選択します。
  2. [展開の種類] の下で [割り当て] または [公開] を選択します。
  3. [展開のオプション] の下で、.NET Framework を配置する時間と方法を設定するための正しいオプションを選択します。
  4. 利用可能な他のタブを参照して、必要に応じて設定を変更します。詳細については、ダイアログ ボックスにあるグループ ポリシー ヘルプを参照してください。

6.5 Active Directory を使用して SSE を配置する

メモ: SSE を Active Directory によって配置することはできません。

7. ワトソン設定を指定する

Registry

以下のレジストリのサブキーを使って、個別のコンピュータにおける Visual SourceSafe ワトソンの動作を構成することができます:

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\PCHealth\ErrorReporting\ の下にある DW\VSSetup\Product Name Value\Product Version Number

Name Value\Product Version Number を、インストール CD または DVD-ROM の n:\setup\ にあるファイル setup.sdb で指定されている VSSWProdName および VSSWProdVer フラグの値に置き換えます。

例:

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\PCHealth\ErrorReporting\DW\VSSetup\Visual C# 2005 Express Edition Beta\8.0.xxxx]

"VSSWSectionEnabled"=dword:00000001

"VSSWUXEnabled"=dword:00000001

8. インストールに関する既知の問題

8.1. データ ファイルが作成されない

既に存在しているファイルを含んだ createunattend モードでセットアップを実行すると、 以下のエラー メッセージが表示されます: "データ ファイル <ファイル名> を作成できません。セットアップを続行できません。"

このエラーを修正するには、既存のファイルを削除するか、または一意なファイル名を 指定してください。

 8.2. ユーザー固有のデータが表示される問題

無人インストール ファイルを作成する場合、ユーザー固有のデータの一部がファイルに表示 されることがあります。特に、ファイルを作成したユーザーの名前や会社名は、以下 のように 2 行にわたって表示されます:

INI ファイルを使用する前に、これらの変数の値を変更することができますが、行全体 は削除しないでください。

9. Visual SourceSafe サービス リリースの配置

Visual SourceSafe Service Releases のダウンロードおよび配置に関する詳細については、 http://support.microsoft.com/?scid=kb;ja-jp;Q195828 を参照してください。